CCNAが改定!旧CCNA試験との違いや出題範囲を解説

このページでは、ネットワークの資格である、CCNAの試験改定に関する内容を解説します。

CCNAは、世界最大のネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ社が認定している、ネットワークエンジニアの技能を検定する試験です。

ネットワーク業界の中でも有名なCCNA資格は、ルーターやネットワークスイッチに関する技術証明や基礎的なネットワーク技術を持つ証明となります。

CCNA試験は1997年から実施され、幾度となく改定がされてきました。

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目次

CCNAが改定されたのはいつ?

2020年2月24日から試験範囲・内容が改定され、新たなCCNA試験に移行しました。

それに伴い、試験範囲・内容が大幅に改定されています。

今回、CCNAが改定された理由はいくつかあり、その中でも特に以下の2つが大きなポイントとなっています。

  • 最新技術・知識に対応した試験内容にするため
  • 試験科目をまとめて受験を1回で済ませるため

理由①:最新技術・知識に対応した試験内容にするため

CCNA試験が改定された背景には、ネットワークエンジニアの仕事量の急増にあります。

今までのCCNA試験は、特定の技術や機器に特化した内容が多く含まれていましたが、現在のネットワークには、プログラミングやクラウド、無線といった従来のCCNAには含まれていなかった別の要素も複雑に絡んできます。

そのため、ネットワークエンジニアとして仕事をしていくには、今の時代に合った複合的な技術や知識に対応しなければなりません。

このような背景から、CCNA試験も改定されることになったのです。

理由②:最新技術・知識に対応した試験内容にするため

CCNA試験を改定したもうひとつの理由として、複数あった試験科目や試験方法をまとめて、よりわかりやすく1回で受験が済むようにしました。

旧CCNAの試験分野
  • CCNA Cloud
  • CCNA Collaboration
  • CCNA Cyber Ops
  • CCNA Data Center
  • CCNA Industrial
  • CCNA Routing & Switching
  • CCNA Security
  • CCNA Service Provider
  • CCNA Wireless

旧CCNAは上記の分野に区分されていましたが、2020年2月の改定後に「CCNA」として1つに統合されたのです。

また、旧CCNAは、以下のように2パターンの試験方法を採用していました。

  • 旧CCNA(200-125J)に合格する。
  • ICND1(100-105J)とICND2(200-105J)を分割して受験し合格する

複雑な試験分野や試験方法を改善するために、新CCNA(200-301)に統合されたのです。

また、今回はCCNAの改定だけではなく、エントリーレベルのネットワーク職域に必要なスキルCCENTの試験も改定に伴い廃止されました。

その代わりにCCNAとCCNP(CCNAの上位資格)の間に「シスコスペシャリスト認定」が追加されています。

CCNAの試験項目・出題範囲(200-301の内容)は?

CCNA改定後の試験項目は、大きく分けて以下の6つの分野から出題されます。

  • ネットワークの基礎(20%)
  • IPコネクティビティ(25%)
  • ネットワークアクセス(20%)
  • IPサービス(10%)
  • 自動化とプログラマビリティー(10%)
  • セキュリティー基礎(15%)

※パーセンテージは、過去問題の出題比率です。

全体的に、万遍なく出題されることから苦手な項目はない状態でCCNAを受験しましょう。

なお、出題範囲の詳細はシスコの公式ページからPDFで確認が可能です。

また、改定後のCCNA試験では、「自動化とプログラマビリティー」も含まれます。

この分野は、エンジニア経験者の方が有利な試験内容となっているため、ネットワークエンジニアとして未経験者には難しい問題となるでしょう。

出題範囲が広くなっているため、自分の苦手な分野や知識不足な分野をなくすように学ぶことが大切です。

CCNAが改定されて新試験になったメリット

CCNAが新試験になったことで、総合的に現場のネットワークエンジニアとして必要になる知識を取得できます。

この資格を取得するとネットワークに関する実践的なスキルを証明することが可能となります。

そのため、シスコシステムズの製品は幅広い地域で採用されています。

CCNAを新試験で取得していると多くの企業から即戦力の人材であると認められるようになり、自分の市場価値を高め、転職や就職などアピールする際に役立てられます。

また、CCNA資格は国際的にも共通して使える資格であるため活動の範囲は国内だけに限りません。

人によって言語の壁はあるもののグローバルな働き方を模索している人にとって大きな一歩になるでしょう。

新試験の難易度は?

旧CCNAは、資格を取得すると未経験者、経験者両方にメリットがありました。

しかし、CCNA改定後の新試験では、メジャーな出題ボリュームである「CCNA Routing & Switching」以外に、「CCNA Wireless」や「CCNA Security」など専門技術分野に関する試験がひとつに統合されました。

専門分野に関する広い知識を1回の試験で試されることになるため、旧試験と新試験では、後者の方の難易度が高いといえます。

試験内容が統合されたことにより、ネットワークに関しても幅広い知識が問われるようになりました。

改定後の試験では「自動化とプログラマビリティー」の配点が高くなり、試験内容がより一層難しくなりました。

範囲が幅広くなったことにより合格に必要な勉強時間もその分必要になっています。

新試験の受験方法は?

CCNAを受験するには、シスコシステムズ社の試験配信委託先「ピアソンVUE」で予約後、受験会場へ向かいます。

CCNAは国家資格とは異なり、平日であれば基本的にいつでも受験が可能です。

ただし、試験する場所に定員があるため、受験する日が決まったら、なるべく早めに登録しましょう。

「ピアソンVUE」への登録方法は下記の通りとなります。

  • 「ピアソンVUE」にアクセスし、アカウント作成をクリック。
  • 画面にプライバシーポリシーの同意が出現するので、「上記の条項を読み、同意します」にチェックボックスを入れ「同意・します」ボタンをクリック。
  • 「Cisco IDをご存じですか。」ときかれるので、「いいえ」のラジオボタンを選択します。
  • 氏名、メールアドレスを入力して、次へボタンをクリック。
  • 居住国、郵便番号、都道府県、市区町村、町名、番地、建物名・部屋名を入力し次へボタンをクリック。
  • 「連絡先の登録」画面になったら、再度氏名、郵便番号、都道府県、市区町村、町名、番地、建物名・部屋番号

を入力。

  • すると「Cisco IDをご存じですか。」と出てくるので、「次へボタン」をクリック。
  • ユーザー名、パスワード、秘密の質問を入力したら「完了ボタン」をクリック。

「プロファイルが登録されました」と表示されればアカウント作成完了です。

アカウントを登録したらクレジットカードで支払いをすれば受験準備完了となります。

ちなみに改定後のCCNA(200-301)受験料は33,600円(税抜き)となっています。

安くない価格ですが、それだけ価値のある資格です。

新試験に合格するための勉強時間は?

CCNAに合格するにために必要な勉強時間の目安は約160時間と言われています。

仕事をしながら勉強時間を確保する場合、最低でも2か月はしっかり勉強する必要があります。

また、CCNA試験勉強で参考にしてほしいのが、シスコシステムズ社が発行している「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集」がおすすめです。

もちろんこの参考書1冊でCCNA新試験や改定に対応しており、試験内容に近い知識や方法を身に着けられます。

英語ができる人は「CCNA 200-301 Official Cert Guide Library」を試してみるといいかもしれません。

旧CCNA資格を保持している人は資格が無効になるの?

CCNAは2020年2月24日に改定されました。

では、旧CCNAの資格を保持している人の資格はどうなるのでしょうか?

旧CCNAを取得している方のうち、改定前にCCNA試験を受け、CCNAを取得している場合、どの分野でも新CCNAを保持していると認められます。

そのため新たに試験を受ける必要はありません。

しかし有効期限である3年を過ぎると、資格は無効になってしまいます。

有効期限までの時間が迫っているという人は、早めに勉強を始めて準備をしておくと良いでしょう。

そして、有効期限が切れるまでの間に、試験を受けて更新するようにしてください。

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ネットワークエンジニアを目指している方、知識や技術を増やしスキルアップを目指している方など、人によってCCNAの資格を取得するには理由は様々にあると思います。

先にも話している通り、CCNAはネットワークエンジニアとして技術を磨きスキルアップしていくために、最初に取得しておくべき資格と言えます。

今後のキャリアを考えれば取得しておいた方が良いとわかっていても、現実問題として「専門用語が多くて独学は難しそう…」や「スクールで教えて欲しいけど費用が高くて厳しい」、「教えて欲しいけど家で学びたい」などの理由で、CCNAの資格取得を躊躇している方もいるのではないでしょうか?

初めて学ぶ方のために各章ずつに解説動画を使用し、さらに章末でテストを行い理解度のチェックをして、着実に知識を深めていける構成で学べるようになっていて、経験のある・ないを問わず、活用いただけるCCNA対策講座です。

すべての教材は、ネットワークエンジニアとして実績のある現役講師の監修によって開発・提供しているものとなるため、基本的な知識だけではなく実践的な知識も得らながら資格対策ができますので、是非お試しください。

監修者

未経験からITエンジニアへの就職/転職、キャリア・スキルアップを支援|IT人材業界歴15年|ITエンジニア➤IT人材営業➤IT人材サービス責任者(TECHHUB)

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