CCNAがネットワークエンジニアの年収アップに繋がる理由とは?
ここでは、CCNAを含む資格が年収アップに繋がる理由やCCNA取得者の平均年収、CCNA取得に向けた勉強方法を紹介します。
ネットワークエンジニアを目指す人は、CCNAをはじめとする資格を所持しておくと、年収アップが期待できるといわれています。
しかし、実際にCCNA取得者の年収がアップしているのか気になっている人も多いでしょう。また、転職に有利なのかどうかも知っておきたいポイントです。
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ネットワークエンジニアは資格を取ると年収が上がりやすい
ここでは、なぜ資格取得が年収アップに繋がる理由を解説します。
すでにネットワークエンジニアとして働いている人の中には、もっと年収を上げたいと思っている人もいるでしょう。
ネットワークエンジニアは、ネットワーク関連の資格によって年収アップが期待できる職種です。
また、未経験でネットワークエンジニアとして就職を希望する人の場合でも、資格取得は大きなポイントとなります。
理由①:資格手当をもらえる
ネットワークエンジニアを雇用している企業では、資格取得を推奨するケースが多く見られます。
企業側が指定する資格を所持している場合、毎月「資格手当」が支給される企業もあり、資格取得が年収アップに直接影響する理由のひとつといえます。
企業や資格の種類によって資格手当の金額は異なるため、所属している企業や転職を希望する企業に確認してみると良いでしょう。
また、資格取得のために勉強をすることで知識やスキルを身につけることができます。
知識やスキルを身につけると仕事での活躍が期待でき、キャリアを積んでマネジメントに携わったり役職が上がったりすれば、さらに年収アップが期待できるでしょう。
理由②:単価が上がる
資格を所持していると、参加できる案件の選択肢が広がり、上流工程に参加できるチャンスも増えます。
上流工程とは、要件定義や機能定義、構成管理、計画立案など、ネットワークシステムの設計において初期段階の部分を作る工程です。
一般的に、上流工程は下流工程よりも単価が高く、担当するためには、高いスキルや知識が求められます。
資格取得によって上流工程に参加できれば、年収アップも期待できるでしょう。
理由③:転職活動で有利になる
ネットワークエンジニアが年収アップを希望して転職活動を行う場合、転職を成功させるために必要なのが、経験やスキルです。
ネットワークエンジニアとしての実務経験年数が少ない人や、未経験でネットワークエンジニアへの転職を希望する人は、所持している資格がスキルの証明になります。
また、資格取得に至るまでの努力を評価される可能性もあるでしょう。
資格を取得しておくことで、転職先として考えられる企業の選択肢が増え、年収アップの可能性も広がります。
CCNA所有者の平均年収は?
ネットワークエンジニアが取得すると良いといわれている資格の中でも、比較的取得しやすいのがCCNAです。
ネットワークエンジニアを目指すのであれば、取得しておきたい資格といえるでしょう。
CCNAを主催するCiscoJapanは2013年に就職・転職サイトの大手11社(リクナビ・マイナビ・Dodaなど)を対象として、CCNAやCCNP、CCIEの資格所持者の給与リサーチを行いました。
情報が古いため参考程度にはなりますが、この調査においてCCNA所有者の平均年収は、404~578万円という結果が出ています。
※参照:2013 Demand and Compensation research in Japan : CCNA, CCNP, and CCIE
CCNA取得によって年収が上がらないケースもある
CCNAを取得すると、資格手当が支給されたり単価が高い案件に携われたりするため、年収が増える傾向にあります。
しかし、必ずしも年収が上がるとは限りません。企業によっては資格手当がない可能性もあるでしょう。
CCNAの取得によってネットワークに関する知識やスキルがあることは証明できますが、資格手当がない企業で年収を上げるためにはキャリアを積むことが求められます。
また、ネットワーク関連の資格の中でCCNAのレベルは、基礎的な位置づけです。
そのため、企業がより高いレベルを求める場合は、CCNA取得が年収アップに直結すると考えるのは難しいでしょう。
このように、CCNAが年収アップに繋がらないこともあるため、転職先を考える際は注意が必要です。
しかし、CCNA取得によって、求人の選択肢が増える他、知識やスキルが身につき、上流工程に参加するためのきっかけになることを踏まえると、CCNAの取得は意義があるでしょう。
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CCNA取得者と他の資格所有者との平均年収の違い
CCNA取得者の平均年収について紹介しましたが、他の資格所有者はどの程度の年収を得ているのか気になる人も多いでしょう。
ここでは、CCNAの上位資格であるCCIEのほか、「LPIC」「ORACLE MASTER」「AWS」の資格所有者の平均年収をそれぞれ紹介します。
CCIE所有者の平均年収
CCIEとは、CCNAと同様に、シスコシステムズ社が提供する資格です。
正式名称を「Cisco Certified Internetwork Expert」といい、シスコシステムズが認定する資格のうち、上から2番目のエキスパートレベルに該当します。
ネットワークエンジニアの業界においても、高い水準のスキルを証明できるため、価値の高い資格といえるでしょう。
ネットワークエンジニアとして働いている人の中には、CCNAを取得した後に実績を積み、CCIE取得を目指す人もいます。
CCIE所有者の年収は、平均で645~900万円というデータがあり、CCNA取得者の年収よりも高額です。
※参照:2013 Demand and Compensation research in Japan : CCNA, CCNP, and CCIE
LPIC所有者の平均年収
LPICは、NPO法人Linux技術者認定機関が主催する資格試験で、正式名称が「Linux Professional Institute Certification(Linux技術者認定試験)」です。
LPICには、Linuxに関する知識やスキルが求められ、世界共通基準として認められています。
LPIC所有者の平均年収は、公式的なデータはなく、企業の規模によっても異なるため一概にはいえませんが、450~650万円程度だといわれています。
CCIE取得者の平均年収には劣りますが、LPICにもグレードがあり、最も高いLPIC-3を取得すると高いスキルがあることが証明できるため、さらなる年収アップも期待できるでしょう。
ORACLE MASTER所有者の平均年収
日本オラクル社が主催するデータベース資格のひとつがORACLE MASTERです。
ORACLE Databaseに関するスキルを証明する資格で、民間資格でありながら、シルバー以上のレベルは世界基準として人気があります。
実際、ORACLE Databaseは、数あるデータベース製品の中でも世界的にシェア率が高く、日本においてもORACLE MASTER所有者は企業での需要が高いでしょう。
ORACLE MASTER所有者の平均年収に関しても、公式的なデータはありませんが、500~600万円程度だといわれています。
さらに、最もレベルの高いプラチナを取得すると、企業によっては年収1,000万円以上も期待できるでしょう。
AWS認定の平均年収
AWSとは、Amazon Web Servicesの略称です。AWSに関連する知識やスキルを認定する資格の総称を、AWS認定といいます。
近年、AWSが提供するクラウドサービスは、様々な業種で活用されており、AWS認定も注目されている資格です。
AWS認定に合格することで、高度なネットワークスキルやデータ処理能力があると判断され、年収にも影響します。
一般的に、AWS認定合格者の平均年収は550~650万円程度といわれており、ネットワークエンジニアの平均年収の中では、比較的高めです。
今後、クラウド市場は成長することが予想されており、AWS認定合格者であるネットワークエンジニアの需要も高まるでしょう。
特に、クラウドエンジニアやAWSエンジニアを目指している人は、取得しておくと良い資格といえます。
実務経験者と未経験者における違い
ネットワークエンジニアの年収は、実務経験者と未経験者によっても異なるため把握しておくことが大切です。
ここでは実務経験者と未経験者の年収の違いについて解説します。
【未経験者の場合】インフラ知識や資格の有無で年収が変わる
一般的に、ネットワークエンジニアにおける未経験者の年収の相場は、300万円前後とされています。
ネットワークエンジニアとして未経験で入社した当初は、スキルが低くても対応可能な業務を任されることがほとんどです。
そのため、実務経験者と比較すると年収は低くなりますが、スキルを積み重ねていくことで年収アップが期待できます。
また、未経験者でもネットワークやサーバーの知識をある程度持っている人であれば、年収が上がりやすくなるでしょう。
資格を持っている場合は、資格手当が支給される可能性もあります。
【経験者の場合】経験年数で年収が変わる
ネットワークエンジニアとして働く人が年収を上げるためには、スキルと経験の積み重ねが必要です。
経験者であっても、経験年数が1年程度の場合は、未経験者の年収とほとんど変わらず、300~400万円程度が相場だといわれています。
しかし、経験年数が3年目になると、1人で任せられる仕事も増え、スキルや評価も変わってくるでしょう。
そのため、経験年数3年目における年収の相場は350~650万円程度にアップするといわれています。
経験年数5年目のネットワークエンジニアの年収の一般的な相場はさらに上がり、450~800万円程度です。
しかし、経験年数が増えても保有するスキルが少なく、会社での評価が低い場合は年収が上がらない可能性もあります。
また、所属する企業によっても昇給の基準は異なるため、より良い条件で働ける企業を探すことも大切です。
CCNA取得に向けてのおすすめの勉強法
CCNA取得に向けてどのように勉強していけば良いか悩んでいる人もいるでしょう。
CCNAはネットワークエンジニアに関する資格の中では比較的取得しやすいとはいえ、勉強方法を間違うとスムーズに取得できません。
ここでは、CCNA取得のためのおすすめの勉強方法を紹介します。
勉強方法①:独学
CCNAは、市販で参考書も販売されているため、独学でも勉強をすることは可能です。
独学であれば、CCNAの勉強代として、基本的に参考書を購入する費用だけで済むため、リーズナブルに学ぶことができます。
また、自分のタイミングで勉強できるため、仕事や家事と両立しながら勉強をすすめやすいでしょう。
しかし、CCNAの勉強は、ネットワークの知識や技術を基礎から学ぶ必要があり、独学で内容を理解するのは難しいと感じる人もいるでしょう。
CCNA取得を独学で目指す場合、150~200時間程度勉強をする必要があるといわれています。
また、独学はモチベーションの維持が難しい点もデメリットといえるでしょう。
勉強方法②:スクールを活用する
独学でCCNA取得が難しいと感じる人におすすめなのが、スクールを活用する方法です。
独学と比べて費用がかかる点や、学校まで通学しなければならない点はデメリットといえますが、確実な合格を目指すのであれば、独学よりも効率的に勉強ができます。
また、同じ目標を持った仲間と勉強ができるので、モチベーションが保ちやすい点も、スクールを活用するメリットです。
CCNAの取得はネットワークエンジニアとして年収をアップさせるための最初のステップといえます。
ネットワークエンジニアは資格が必要な職業ではありませんが、会社で活躍するためにもネットワークに関する知識やスキルを身につけておいたほうが良いでしょう。
CCNAの上位資格もありますが、基礎的な知識が習得できるCCNAの勉強から始めて、次のステップにすすむ流れが賢明です。
また、取得した資格を活かすためには、より条件の良い企業を見つけることも大切です。
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