CCNAの資格とは?基本情報から受験方法・勉強方法までを解説

CCNAってどんな資格?おすすめの勉強方法は?

ITインフラ資格の取得を目指す方々のサポートをおこなっています。

こちらの記事では、IT資格『CCNA』に関する基本情報について解説しています。

CCNAは、ネットワークエンジニアを目指す人にとって、取得必須の資格といえます。

ここでは、CCNAの資格について、基本から理解したいという人にも、ネットワークエンジニアを目指して試験を受けようとしている人にも役立つ資格情報を解説しています。

あらためて、

  • CCNAとは何なのか?
  • 資格を取得するメリットはあるのか?
  • 最適な勉強方法は?

など、CCNA資格について知りたいことをまとめています。

ぜひ参考にしてください。

目次

CCNAとはどんな資格なのか?

CCNAとは、ネットワーク関連機器の世界最大手と言われる「シスコシステムズ社」が実施する資格試験のひとつです。

CCNAの資格を取得することで、基礎的なネットワーク、シスコシステムズ社の製品(Ciscoルーター、Catalystスイッチなど)に関する知識や技術を持つことの証明になります。

もう少し分かりやすく言えば、CCNAとはネットワーク技術取得者であることを証明できる資格と言えます。

ちなみに、正式名称は「Cisco Certified Network Associate」で、CCNAは略称です。

5段階のグレードがある

シスコシステムズ社が実施する試験(シスコ技術者認定)には、入門レベルのものからネットワーク技術を極めたレベルの試験まで段階がわかれています。

段階は4つあり、難易度によって以下のように区分されています。

CCNAアソシエイト
CCNPプロフェッショナル
CCIEエキスパート
CCArアーキテクト

最も簡単なレベルの「CCNA」から始まり、「CCNP」、「CCIE」、そして最も難しい「CCAr」の4段階です。

これらの中でアソシエイトレベルの「CCNA」の次の段階として、プロフェッショナルレベルの「CCNA」が位置しています。

CCNAの試験は8種類から統合されて1種類に!

CCNAと一口に言っても、過去のCCNA試験は全部で8種類もありました。

  • CCNA Cloud
  • CCNA Collaboration
  • CCNA Cyber Ops
  • CCNA Data Center
  • CCNA Industrial
  • CCNA Routing and Switching
  • CCNA Security
  • CCNA Service Provider
  • CCNA Wireless

上記の中でも「CCNA Routing and Switching」が日本国内、また海外全体においても受験する人が多い試験でしたが、2020年2月24日に大幅改定があり8種類あった試験は、現在「CCNA」の1種類に統合されています。

それにより試験範囲が増えたものの「CCNA」に統合され、試験自体はわかりやすくなったのです。

CCNAの資格を取得するメリットとは?

CCNAは民間資格ですが、ネットワーク業界では認知度や評価が高い資格です。

CCNA資格を取得することで、以下のようなメリットが得られます。

  • ネットワークに関する基礎知識・技術などが学べて身につく
  • シスコ製品に関する知識やスキルを持つことの証明になる
  • 優先的に仕事がもらえる
  • 就職や転職の際に有利になる

それぞれについて解説していきます。

ネットワークに関する基礎知識・技術などが学べて身につく

CCNAの試験内容はネットワーク業界で働く技術者として、必ず身に着けておくべき基礎知識が問われるため、これからネットワーク技術者として働く人、これから目指す人にとって役立つ知識を学べます。

シスコ製品に関する知識やスキルを持つことの証明になる

当たり前ですが、CCNAはシスコシステムズ社が主催する試験です。そのため、試験内容もシスコ製品に関する知識に偏る傾向にあります。

とはいえ業界内でも圧倒的なシェアを誇っているため、シスコ製品についての知識があるということは、どの国でも共通して評価される資格と言えるのです。

優先的に仕事がもらえる

CCNAは業界内でも知名度や評価が高い資格です。取引先や職場などによっては、資格取得をしているエンジニアを優先して仕事を振る場合もあります。

仕事の受注が多ければ様々な経験も得られるようになり、最終的に技術力を磨くことにも繋がるのです。

将来的に活躍するネットワークエンジニアを目指すのであれば、技術力の高さも重要になりますので、CCNA資格を取得して自身のスキルを向上させていきましょう。

就職や転職の際に有利になる

就職や転職をする際に、CCNAを取得していれば、基礎的なネットワークの知識を持っていることの証明になり、書類選考や面接などの時に、一定の評価をもらいやすくなります。

実際に求人サイトでIT系企業への就職や転職募集の「必要な免許・資格」の欄に「CCNA」と記載されていることもあります。

CCNAを取得しておけば、就職・転職先によっては資格のない候補者に比べて一歩有利になるでしょう。

CCNA試験と受験方法は?

CCNAの試験と受験方法は以下のとおりです。

項目内容
対象試験200-301
受験料42,900円(税込)
試験時間120分
出題形式CBT方式(コンピューターを利用した試験)

過去の受験方法は2パターン

2020年2月の大幅な改定前までは、CCNA試験の受験方法は2パターンありました。

ひとつは「200-125J CCNA」の試験を受けるパターンと「100-105J ICND1」と「200-105J ICND2」の2つの認定試験に分割して試験を受けるパターンです。

このどちらを選択肢しても問題なく、自分が受験をしたい方を選んで試験を受けられるようになっていましたが、現在は上記の通り「200-301」に統合されています。

CCNAの試験受付方法

CCNAを取得するには、シスコ試験配信の委託先の「ビアソンVUE」に予約をして、全国にある指定の受験会場で試験を受ける必要があります。

ただし、試験日や試験会場の指定はありませんので、自分にとって都合がつく日程や会場を選んで受験しましょう。

項目内容
受付時間随時 ※ピアソンVUE にて予約
試験日月曜日~土曜日 ※日曜・祝日を除く
試験会場全国にあるピアソンVUE公認試験会場
試験方法設置PCを使用
合格発表試験終了後、即時に発表

※試験会場の詳細については「ピアソンVUE:テストセンターリスト」の案内をご覧になってください。

実はオンライン受講も可能

一般的なCCNAの試験を受けるには、受験会場まで行ってテストを受ける人が多いのですが、実はオンラインでテストを受けることも可能です。

オンラインで受験する場合には、「ビアソンVUE」のホームページ内にある専用フォームから受付ができます。

ただし、オンラインテストに参加するためには、Webカメラが備わっていること、安定したインターネット接続が可能なことを事前のシステムチェックを行い合格する必要があります。

CCNAの合格点の目安

CCNAの合格点について公式から正式な発表はされていません。

目安として「1,000点満点中、800点~900点」が合格ラインと言われていますが、CCNAの試験問題は、同じ会場で同時に受けたとしても出題問題はランダムとなります。

そのため毎回同じ内容のテストではないので、出題された問題のレベルによってやや難易度や合格ラインも変わるでしょう。

ちなみに、CCNAの試験は定期的にバージョンが改訂され、その度に難易度も上昇しているとも言われています。

ここで紹介している合格点については、あくまでも参考程度にしてください。

資格は3年ごとに更新が必要

CCNAの資格は、一度取得したら永久的に証明される資格ではありません。

資格の有効期限は3年となっており、CCNAの資格を取得して保持し続けるためには有効期限の前に更新が必要となります。

CCNAの資格を更新するには、同レベルまたは上位資格を受験して合格しなければなりません。

せっかくCCNAの資格を取得したとしても、「更新するのを忘れてしまい、気づいた時には失効していた」ということもあり得ますので注意してください。

CCNAの資格取得における勉強方法とは?

CCNAの勉強方法として、シスコ技術者認定試験の公式サイトで、練習問題が公開されています。

また、参考書や問題集なども多く出版されているため、それらを駆使して独学で勉強する人もいます。

ただし、注意してほしい点として、参考書や問題集などのバージョンです。ネットワーク技術は常に進化します。

CCNA試験は定期的にバージョンアップしていくので、試験対策として勉強を始める際には最新のテキスト・問題であるかを確認しておきましょう。

また、CCNAの試験問題の中には、シスコ製品のコマンド入力に関するものが出題されることがあります。

マニアックな内容になると独学だけでは、なかなか理解しにくい部分もでてくるはずです。

今までネットワークに関することを学んでいない人であれば、わからない部分について丁寧に教えてくれる専門スクールやオンライン講座などを利用して勉強することをおすすめします。

監修者

未経験からITエンジニアへの就職/転職、キャリア・スキルアップを支援|IT人材業界歴15年|ITエンジニア➤IT人材営業➤IT人材サービス責任者(TECHHUB)

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