未経験者がITエンジニアへ転職することは可能?失敗しないためのポイントを解説
未経験からITエンジニアへ転職する時に失敗しないためには?
エンジニアといえば専門職というイメージがありますが、未経験者でも転職ができる業界です。
とはいえ、これまで別の職種に就いていた場合、転職に失敗しないか心配になることもあるでしょう。
スムーズに転職をするためには、失敗しないためのポイントを押さえておくことが大切です。
今回は、エンジニアに転職するにあたって、失敗しないために押さえておきたいことや、未経験者でも転職しやすいエンジニア職について、詳しく解説します。
エンジニアへの転職に失敗する人の特徴
エンジニアへの転職を成功させるためには、失敗する人の特徴を押さえておくことが大切です。
まずは、エンジニアへの転職に失敗する人や転職して後悔する人の特徴を6パターン紹介します。
❶ キャリアプランが漠然としている
「将来エンジニアとしてどのように活躍したいのか」、「転職後にできることは何か」といったキャリアプランを、明確に持っていない人は転職に失敗する可能性があります。
キャリアプランが漠然としたままでは、転職するにあたって自分に不足しているスキルを把握することができません。
その結果、転職後も企業側が求めるレベルのスキルを発揮できず、思うような成果をあげられないでしょう。
また、転職後のイメージが湧きづらいため、転職理由も曖昧になってしまいます。
理由がはっきりしていない状態で採用面接を受けても、すぐに辞めるリスクがあると捉えられかねません。
❷ 転職先の情報収集が不足している
転職先を選ぶ際は、しっかりと情報収集をすることが大切です。
「知名度が高いから」、「イメージが良さそうだから」といった表面的な理由だけで選ぶと、面接で実のあるやり取りができません。
また、イメージだけが先行して、転職後にミスマッチが起こることも考えられるでしょう。
企業の情報だけでなく、エンジニアが活躍するIT業界の情報を得ておくことも大切です。
よい点だけを見るのではなく、デメリットも踏まえたうえで慎重に検討する必要があります。
❸ 転職条件にこだわりすぎている
転職先にこだわりを持ちすぎて年収や休暇、働き方などに細かい条件を出す人も失敗する可能性があります。
すべての希望をかなえられる企業を見つけるのは困難です。
特に未経験者の場合、採用する企業側もどの程度のポテンシャルがある人材かわからない状態であり、採用の段階から条件ばかりを押し付けられると「面倒な人」と捉えられる可能性もあるでしょう。
スキルやキャリアを踏まえたうえで、条件に優先順位をつけておくと、選択肢が広がり転職しやすくなります。
❹ 採用試験の対策が不足している
採用試験に向けて、対策が不足している人も転職に失敗する可能性があります。
一般的に転職は書類選考から始まるため、履歴書の記載内容で自分をアピールしなければなりません。
スキルの高い人材が重宝されるエンジニア職において、未経験者はより一層、履歴書を慎重に書く必要があるでしょう。
内容の薄い履歴書では、書類選考に通過できないことも考えられます。
また、面接対策が不足している場合も要注意です。
書類選考に通過できても、面接で企業側の担当者にしっかりと魅力ややる気を伝えられなければ、不採用となる可能性が高いでしょう。
❺ 会社を転々としすぎている
ひとつの会社に長く勤めず各社を転々としすぎている人も、転職に失敗しやすい人に当てはまります。
企業側は長期にわたって力になってくれる人材を求めるものです。
しかし、履歴書に書かれた転職回数を見て「すぐに辞めるのではないか」と捉えられてしまえば、不採用になりかねません。
転職回数が多い場合は現状を逆手に取って、「経験値を活かして頑張っていく」という意思をしっかり伝える必要があります。
❻ メンタル面が弱い
エンジニアの仕事は急なトラブルやクライアントからのクレーム対応などがあり、精神面のタフさが求められます。
場合によっては、昼夜問わず対応に追われることもあるため、メンタルが弱い人は長く続けられない可能性があるでしょう。
その他、差し迫る納期にプレッシャーを感じることも少なくありません。
自分の性格を踏まえたうえで、エンジニアという仕事が本当に合っているかどうかを慎重に考えることが大切です。
未経験からエンジニアへの転職は可能?失敗しない?
エンジニアに転職したいけれど、未経験だと失敗するのではないかと不安に感じている方も多いでしょう。
続いては、未経験からエンジニアへの転職が可能かどうかを、詳しく解説します。
❶ 未経験からのエンジニア転職は十分可能
冒頭でも触れたように、結論からいえば未経験でもエンジニアに転職することは十分可能です。
エンジニア業界は慢性的な人手不足にあり、企業側も人材確保に余念がありません。
経験豊富な人材を採用したくても競争率が高いため、未経験者を育成する手段を取る企業も多いでしょう。
未経験者であれば、一般的な概念に捉われず自社に合う人材に育てられるメリットもあります。
こうした背景から、エンジニア業界では積極的に人材を募集しているのが現状です。
❷ エンジニアの需要は年々高まっている
エンジニアに限らず、IT業界全体の人手不足は深刻化しています。
一方、デジタル化が進む社会において、エンジニアの需要は拡大傾向にあり、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には約45万人ものIT人材が不足する可能性があると見込まれるほどです。
経験者だけに頼っていては企業に必要な人材を確保できないため、未経験者であっても伸び代を踏まえたうえで採用される可能性が高いでしょう。
参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf
❸ 国もエンジニア確保に尽力している
深刻なエンジニア不足は、日本全体にとっても大きな打撃となります。
こうした問題を解消するために、国を挙げて行われているのが「教育訓練給付制度」に代表される対策です。
教育訓練給付制度では、厚生労働省指定の教育訓練施設でキャリアアップに関する講座を受けた場合に、国が受講料の一部をサポートします。
エンジニアに関する知識やスキルを身につけたい未経験者にとっては、チャレンジしやすい環境が整っているといえるでしょう。
エンジニアに転職したいけれど、経験がないため失敗するのではないかと不安を抱えている方も多いでしょう。
エンジニア業界では積極的な人材募集が行われているとはいえ、自分の性質や考え方に合わない企業に転職してしまうと長続きしません。
快適に働ける職場へ転職するためには、ポイントを押さえたうえで転職活動をすることが大切です。
エンジニアへの転職に失敗したくない方は、ぜひ一度ご相談ください。
エンジニアへの転職で失敗しないために押さえておきたいこと
エンジニアへの転職をスムーズに進めるためには、コツを押さえることが大切です。
続いては、エンジニアへの転職で失敗しないためのコツを6パターン解説します。
❶ 転職の目的をクリアにする
エンジニアに転職するためには「どうして転職するのか」、「なぜエンジニアになりたいのか」という目的をクリアにしておくことが大切です。
例えば「年収を上げたい」、「スキルアップを図りたい」、「制作現場に関わりたい」など目的がはっきりすると、転職先を選ぶ際の指針になります。
目的がイメージできない状態で転職に向けて動き始めてもブレが生じてしまい、結果的に自分に合わない企業に転職しかねません。
転職活動を始める前に、自分の目的がどこにあるのかを掘り下げ軸をしっかり持ったうえで、転職先を選ぶようにしましょう。
❷ 自分のキャリアプランを明確にする
転職に向けて明確にするのは目的だけではありません。
転職後に何を成し遂げたいのか、キャリアプランを明確にすることも大切です。
自分がどのようなエンジニアになりたいのかがはっきりしていると、面接でも具体的なやり取りができるため、企業側に好印象を与えます。
また、キャリアプランが明確になっていないと、転職後のモチベーション維持が図れません。
地に足をつけ安定して仕事を続けていくためにも、方向性をクリアにしておくように心がけましょう。
❸ 自分のスキルや性格を客観的に把握する
転職の目的やキャリアプランがクリアになったら、自己分析をする必要があります。
これまでの職歴や成し遂げた仕事などを客観的に振り返りながら、スキルや性格を丁寧に分析しましょう。
正しく自己分析ができれば、企業や職種とのミスマッチが起こりにくくなります。
自己分析を怠り転職時に自分を良く見せすぎてしまうと、実際に企業が求めるスキルを発揮できずトラブルになるかもしれません。
過剰に自分を良く見せようとするのではなく、現状や過去の経験をありのままに把握することが、よりスムーズな転職に繋がります。
❹ 雇用条件に優先順位をつける
エンジニアと一括りにしても、雇用条件は採用される企業によって様々です。
そのため、希望する年収や休暇、残業の有無などが自分の希望と合うかどうかも転職先を選ぶ判断材料となります。
しかし、すべての希望をかなえようとすると選択肢が狭くなり、結果的に転職できないということにもなりかねません。
転職で失敗しないためには、自分にとって重要な条件は何かを考えたうえで、優先順位をつけることが大切です。
必ずクリアしたい条件やかなえられたら嬉しい条件など、内容に合わせて順位をつけることで、転職先の選択肢が広がり取捨選択しやすくなります。
❺ 企業研究は徹底的に行う
転職を希望する企業が見つかったら、徹底的にリサーチすることが大切です。
単純にイメージや評判などの表面的な情報だけで転職先を選ぶと、いざ入社してからミスマッチが起こることも少なくありません。
社風や将来性、業界内での立ち位置など具体的に企業をリサーチしましょう。
また、企業のことを理解したうえで面接に挑めば、担当者と深い話ができるようになり好印象を与えられます。
加えて、業界全体のリサーチも忘れないようにしましょう。
特に未経験者の場合は、エンジニア業界の実情をある程度把握してから転職した方がスムーズです。
❻ 採用試験の対策をしっかり行う
いくらスキルが高く優秀な人材と判断されたとしても、面接の段階であまり良くない印象を与えてしまえば、不採用になる可能性があります。
スキルやキャリアだけでなく、社会人として適切な人間性であることを理解してもらうためにも、採用試験の選考対策は重要です。
特に面接では人となりもチェックされるため、しっかりと面接練習をしておくべきでしょう。
エンジニアになる目的やキャリアプラン、転職先に希望する理由など、具体的に答えられるように用意しておく必要があります。
おすすめのエンジニア職
エンジニア職には様々な種類があるため、需要や将来性を踏まえたうえで転職先を選ぶことが大切です。
続いては、転職におすすめのエンジニア職を3種類紹介します。
❶ インフラエンジニア
サーバーやネットワークなどの設計や構築、運用、保守までを幅広く担う技術者をインフラエンジニアと呼びます。
近年、どの業界でもインターネットの活用は広がっており、その根幹を担うインフラエンジニアは非常に重宝される役目です。
求められる機能や性能を実現させるために設計書を作り、実際のインフラ構築に落とし込むだけでなく、システム構築が完了してからも、安定的にインターネットが使えるようにサポートする必要があり、クライアントと長く付き合う仕事でもあります。
また、様々なエンジニアとチームを組んで作業を行うため、プログラミングスキルやシステムに関する知識だけでなく、コミュニケーション能力も必要です。
未経験者であっても、クライアントやチームメンバーと円滑に作業が進められる能力や、細かいところに気を配れる感性を持っている人であれば、採用される可能性があるでしょう。
❷ ネットワークエンジニア
インフラエンジニアの中でもネットワークの設計や構築、運用に特化した技術者をネットワークエンジニアと呼びます。
ネットワークエンジニアの主な仕事は、クライアントの希望をヒアリングしたうえで、要件に合わせたネットワーク設計やルーターの種類、数、回線などを決めての構築、システム構築後のトラブル対応などです。
ネットワークエンジニアには、インフラエンジニアと同様にクライアントの要望を正しく把握するためのコミュニケーション能力が求められます。
また、要件に対して最適なネットワークを構築するために、論理的に組み立てられる思考能力も問われるでしょう。
❸ クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、クラウド上でシステムの設計や構築、運用などを行うインフラ系のエンジニア職です。
近年、自社内にサーバーを置くオンプレミス型からクラウドサービスに移行する企業が増えており、クラウドエンジニアの需要も増加傾向にあります。
今後、エンジニアとして活躍したいと考えているのであれば、クラウドに関する知見を深めておくとよいでしょう。
エンジニアと聞くと専門的なイメージがあるため、未経験者は転職しづらいと思う方も多いでしょう。
しかし、エンジニア業界は慢性的な人手不足が続いていることもあり、多くの企業が未経験者でも応募可能とうたった求人を出しています。
今後も需要が高まる可能性があるため、未経験者でも十分にチャレンジできる業界といえるでしょう。
転職に失敗しないためには、ポイントを押さえておくことが大切です。
今回ご紹介したコツを踏まえたうえで、自分に合う転職先を選ぶように心がけましょう。
自分だけで転職先を選ぶのに不安がある方や転職に失敗したくない方は、ぜひお気軽にご相談ください。
『テックハブニュービー』は、未経験からのITエンジニア転職を専門とするエージェントです。完全無料で利用できるので、ぜひ気軽にご相談ください。
(出典:テックハブニュービー)
- 未経験からのITエンジニア転職をサポート
- あなたの希望に沿った求人を厳選して紹介
- 40万円相当のIT基礎研修が無料で受講できる
『テックハブニュービー』では、IT企業人事経験のある専属のキャリアアドバイザーが、ITエンジニアとして転職するためのアドバイスをしつつ、あなたの希望や理想のキャリアをふまえて、ピッタリの企業をご紹介いたします。
\ 気軽にご相談ください /