未経験でもITエンジニアに転職できる!取得すべきIT資格とは!?
ここでは、”未経験での転職を成功させるために何をしたら良いのか”という観点から、取得すべきIT資格を解説します
「未経験だから採用される可能性が低そう…」と不安に感じる人もいますが、その不安を払拭する方法の一つが、IT資格を取得することです。
IT資格を取得することで、知識やスキルの習得ができ、なおかつ採用担当者からの評価にもつながり、転職できる可能性が、グッと上がります。
ITエンジニアへの転職を成功させるための参考にしてください。
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(出典:テックハブニュービー)
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ITエンジニアの資格とは?
未経験からのITエンジニア転職の場合、アピールできる経験や実績がなく、自信がない方もいるでしょう。
しかし、ITエンジニア未経験であっても、関連資格を取得することで面接官へ熱意をアピールする際に、合否の判断材料のひとつになります。
まず、ITエンジニア向けの資格は大きく「国家資格」と「民間資格(ベンダー資格)」の2種類に分けることができます。
国家資格も民間資格も様々な資格があり、以下では、国家資格と民間資格をそれぞれ5つずつご紹介します。
ITエンジニア未経験の方におすすめの国家資格5選
ITエンジニアの国家資格は、経済産業省が所管するIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する資格になります。
IT知識の有無によっても異なりますが、資格を取得するための勉強時間の目安もそれぞれご説明します。
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- システムアーキテクト
ITパスポート
ITを正しく理解し、効果的に活用できるITの基礎的な知識が身につきます。
合格率は概ね50%前後で、初心者と基礎的な知識がある人で異なりますが、約100~150時間の勉強時間が必要と言われています。
情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から組織を守るための基本的なスキルが身につきます。
合格率は50~70%前後で推移しており、他の情報処理技術者試験の合格率と比較すると高めです。
情報セキュリティマネジメント試験に合格するまでに必要な勉強時間は、一般的には200時間程度が必要と言われています。
基本情報技術者
基本情報技術者試験は、その対象者像を「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」と設定しており、主にシステム開発の経験が浅い人、あるいは今後それらに従事しようとしている人をメインターゲットとした試験です。
「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれており、情報処理について学んでいる学生や新卒でIT関連企業に就職した人が多く取得を目指す傾向があります。
合格率は平均30%前後を推移していましたが、令和2年から試験方式がCBT方式(コンピュータを利用して実施する試験方式)に変更となってからは、合格率は約40%台まで上昇しています。
情報処理の知識がない場合、合格には200時間程度の勉強が必要と言われています。
応用情報技術者
応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしてスキルアップを目指す人が基本情報技術者の次に受ける試験と言われており、高度IT人材に必要な応用的知識とスキルを問われます。
応用情報技術者は合格率20%ほどの難関資格であり、合格に必要な勉強時間は、情報処理技術者試験の未経験者であれば500時間程度とされています。
システムアーキテクト
「情報処理技術者試験」の試験区分のひとつであり、試験のレベルは最上位で毎年の合格率は10%台を推移しています。
上流工程を担当するITエンジニアに必要な知識だけでなく、ビジネスに必要な知識も問われる難関資格です。
合格に必要な勉強時間は、100〜200時間が目安と言われています。
ご紹介した5つの国家資格の中では、ITパスポートは比較的合格率が高く、IT全体の基礎知識を学べることができるため、未経験からITエンジニアに挑戦したいと考えている人にはおすすめです。
ITエンジニア未経験の方におすすめのベンダー資格5選
IT関連の機器やサービスを提供している民間企業が認定する資格を5つご紹介します。
- Microsoft Office Specialist(MOS)
- PHP5技術者認定試験
- オラクルマスター
- 応用情報技術者
- システムアーキテクト
Microsoft Office Specialist(MOS)
WordやExcelなどのパソコンソフトのスキルを証明する資格になります。
一般、上級の2つのレベルがあり、一般レベルなら合格率は約80%で、Microsoft Office製品を使わない初心者の場合、MOSの合格に必要な勉強時間は約80時間と言われています。
一般レベルを受験する場合、受験料10,780円(税込)がかかります(※2024年2月時点)。
PHP5技術者認定試験
プログラミング言語PHPのスキルを認定する唯一の資格です。
受験者の技術習得度合いに応じて、「初級」、「準上級/上級」、「技術者認定ウィザード」の3つのレベルがあり、初級であれば合格率70%程度と比較的高いため、初学者でも比較的取得しやすい資格です。
初心者であれば合格するためには、100時間程度の勉強時間が必要と言われています。
受験料は13,200円(税込)がかかります(※2024年2月時点)。
オラクルマスター
オラクルマスター(ORACLE MASTER)は、Oracle社のデータベース製品である「Oracle Database」や、データベース自体に関する知識やスキルを持つことを認定する資格です。
試験の難易度により「Bronze(ブロンズ)」、「Silver(シルバー)」、「Gold(ゴールド)」、「Platinum(プラチナ)」の4種類に分かれています。
ブロンズランクであれば全70問のうち正解率約65%以上が合格ラインと設定されています。
データベース初心者や未経験者であれば、ブロンズランク合格には40〜60時間ほどの勉強時間が目安です。
受験料37,730円(税込)がかかります(※2024年2月時点)。
CCNA
シスコ認定資格の一種で、ネットワークエンジニアを目指す方の入門資格になります。
合格率は、約25〜30%で、合格に必要な勉強時間の目安は、初心者の場合300時間以上、ITエンジニアとしての経験がある場合は、大体200時間ほどの勉強時間が必要です。
受験料42,900円(税込)がかかります(※2024年2月時点)。
AWS認定クラウドプラクティショナー
Amazon Web Service(AWS)のクラウドの概念やセキュリティについての知識を持っている証明になります。
合格率は非公開ですが、クラウドプラクティショナーはAWS認定において基礎コースに位置付けられている試験であるため、難易度はそれほど高くないと言えます。
IT未経験者でも20〜50時間程度の勉強時間で合格したという報告も上がっています。受験料12,100円(税込)がかかります(※2024年2月時点)。
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ITエンジニア未経験者が資格取得するメリットとは?
どんな資格であれ勉強するとなると時間とお金がかかるため、負担がかかる分、きちんと合格して結果を出したいと思われるでしょう。
実際、資格がなくても転職を成功させることはできますが、転職活動において資格はアピール材料として力を発揮します。
ここからは資格を取得するメリットを3つご紹介します。
- IT業界の理解を深めることができる
- 本気度が伝わる
- 入社後の不安を減らせる
IT業界の理解を深めることができる
プログラミング言語などは独学で学ぶにはハードルが高く、完全に未経験の初心者にとっては挫折しやすいでしょう。
しかし、あらかじめ資格の勉強やスクールなどで実務に触れておけば、業界の知識や実務の具体的なイメージがつき、入社後のギャップが少なくなりますし、実際の業務の理解を深めることもできます。
本気度が伝わる
未経験からIT業界へ転職する際に、資格は履歴書に書けるため面接官へのアピール材料となります。
面接官が一番恐れているのは、少ない採用枠の中で人を採用したのに入社後にすぐ退職されてしまうことです。
しかし、資格を取得していれば最低限の知識や技術がついていることが伝わるため、採用後も実務を通して成長してくれるだろうという期待にも繋がりやすいでしょう。
入社後の不安を減らせる
転職は内定がゴールではありません。
進化のスピードが早いIT業界では特に、入社してからも、常に勉強し続け、知識をアップデートしていく必要があります。
ある程度資格の勉強をしておけば入社後に先輩や上司の会話についていくことができるでしょうし、即戦力としても活躍できるでしょう。
未経験ITエンジニアへの転職成功者の声
実際に、未経験からITエンジニアへの転職がうまくいった事例を2つご紹介します。
元々工場の製造業務に携わっていたのですが、ITに興味を持ち転職をしました。
職業訓練校でMOSの検定を取得していたこと、その過程でIT業界がこれからますます伸びていくと確信しました。
友人からインフラエンジニアの話を聞き、転職を決意しました。当時は仕事をしながらでしたが受講ができ、本業と転職のための準備を同時に進めることができました。
また、職業訓練校に通えば場所にもよりますがほぼ放課後にMOS試験を行っていて、毎日受験していました。
授業を聞きつつ問題集を解いていくことで確実にMOS試験の準備が進み、成長を実感しました。
未経験からITエンジニアとして働き始めましたが、職場の方がいい人ばかりで楽しく働くことができます。
アルバイトを掛け持ちしながら働いていましたが、年齢と将来のことを考えて正社員として勤務したいと考えました。
そんな中、ITエンジニアであれば、手に職をつけることができ産休・育休後でも復帰ができると思い、転職を決意しました。
文系大学でITとは縁がなく、そもそもITエンジニアという仕事が自分に合っているのか、例えITの仕事に携われてもついていくことができるのかと不安に感じ、迷いました。
しかし、例えうまくいかなくても思い切ってチャレンジして得た知識は今後の判断材料として活かせると感じ挑戦しました。
そこで、TECHHUBの無料オンライン講座を利用し、IT用語や知識を学んでいきました。
その結果、転職も成功し、今はクラウドサービスの仕事に携わっています。
ITエンジニアの仕事の種類と内容
ITエンジニアの仕事の種類は大きく「ソフトウェア開発系」と「インフラ系」の2種類に分かれます 。
ソフトウェア開発系 | |
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プログラマー | コンピュータを動かす「プログラム言語」を用いてシステムやソフトウェアを作成する。 |
システムエンジニア | システムの設計やプログラミング、予算やメンバー管理などプロジェクト全体の管理も担う。 |
Webエンジニア | Web上で利用されるシステム・アプリケーションなどの設計や開発を担う。 |
アプリケーションエンジニア | Webやスマートフォンのアプリケーションを開発する。 |
組み込みエンジニア | PCや電子機器、家電などを動かすためのプログラムを開発する。 |
インフラ系 | |
ネットワークエンジニア | コンピューターネットワークの設計から構築・保守・管理・運用まで一貫して携わる。 |
サーバーエンジニア | サーバーの設計・構築や保守運用を担う。 |
データベースエンジニア | データベースに関するシステム構築や運用を手がける。 |
セキュリティエンジニア | サーバーに関する業務や情報セキュリティを専門に担当。 |
クラウドエンジニア | クラウドのシステム設計、構築、運用保守を担当。 |
その他 | |
プロジェクトマネージャー | 案件を円滑に進めるために問題や課題を見つけ、チームを1つにまとめプロジェクトを遂行する。 |
ITコンサルタント | クライアント企業の経営戦略に沿ったIT投資計画の策定、必要なツールの導入をおこなう。 |
仕事内容をよく理解して、自分が目指したい方向を定めてから学習や資格取得をするようにしましょう。
さいごに
ITエンジニアの需要は右肩上がりで増加しており、ITエンジニア人材が慢性的に不足しています。
実務経験を求められることもありますが、ニーズが増えている分未経験から挑戦する敷居は多少下がっているといえます。
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