未経験ITエンジニアが増えるのはなぜ?求められる人材になる4つのステップを紹介

この記事では、未経験ITエンジニアが増えすぎてしまっている理由や、未経験ITエンジニアが転職する時、採用担当者が見ているポイントについて詳しく解説していきます。

近年、IT業界への注目が集まっており、未経験からITエンジニアに挑戦する人が増えています。

記事後半では、未経験からITエンジニアになるための4つのステップを紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

未経験ITエンジニアは増えすぎているのか?

IT業界への注目や働き方の柔軟性から、ITエンジニアになる人が増えています。

中でも未経験ITエンジニアは増えすぎていると考えられており、その理由は以下の2つが挙げられます。

  • ITエンジニアの中でもWebエンジニアを目指す人が多い
  • Webエンジニアスキルを習得しやすくなった

それぞれ詳しくみていきましょう。

ITエンジニアの中でもWebエンジニアを目指す人が多い

ITエンジニアには様々な仕事がありますが、その中でWebエンジニアを目指す人が増えています。

インターネットの普及や手軽にWebサイトを制作できるシステムが増えており、「自分にもチャレンジできる」と考える人が多くなったためです。

また、挑戦する人が数多くいることで「ITエンジニアが増えすぎている」という状況になっています。

Webエンジニアスキルを習得しやすくなった

近年、未経験の人や初心者でもWebエンジニアスキルを習得できるプログラミングスクールが数多く設立されています。

学び方についても、気軽に始められるオンラインスクールがあるため、独学で学ぶ場合や講師や仲間と学ぶなど、継続して学べる環境の選択肢も増えてきています。

以前より学びやすく、スキル習得がしやすい環境になったことでITエンジニアを目指しやすい環境になったことが、未経験のITエンジニアが増えている理由として考えられます。

未経験ITエンジニアの募集は増えている

未経験ITエンジニアが募集されている理由は、以下の2つが挙げられます。

  • IT業界は慢性的な人手不足
  • インターネットサービスの高い需要

それぞれ詳しく解説していきます。

IT業界は慢性的な人手不足

現在のIT業界は慢性的な人手不足であり、今後さらに深刻化することが予想されています。

経済産業省が公表したIT人材需給に関する調査によると、IT業界は2030年までに最大約79万人の需給ギャップが発生すると試算されています。

経験豊富なITエンジニアだけでは需給ギャップが埋まらず、その分をカバーするために企業は未経験Webエンジニアの採用にも力を入れているのです。

インターネットサービスの高い需要

インターネットサービスの高い需要があるのも、未経験Webエンジニアの募集が増えている理由の一つです。

例えば、DX化やAIの新しい技術、VRの技術など、生活の中や様々なメディアで目にする機会も多いのではないでしょうか。

このような技術を使うには、ITエンジニアの力が必要不可欠です。

また、日々、新しい技術が開発されており、今後もIT業界のさらなる発展が期待されています。

IT業界のマーケット規模を拡大させ続けるためにも、企業側も未経験者を採用し、社内で育成する研修プログラムや実務経験を積む取り組みに力を入れています。

なぜ未経験のITエンジニアが増えているのか?

未経験のITエンジニアが増えている理由は、以下の3つが挙げられます。

  • コロナ禍でも成長した数少ない業界
  • プログラミング教育の普及
  • ポテンシャル採用のトレンド

それぞれ詳しく解説していきます。

コロナ禍でも成長した数少ない業界

IT業界は、コロナ禍でも成長した数少ない業界です。

会社で「密」の状態になることを避けるためにテレワークが推奨され、IT化が進んでいなかった企業も、出社スタイルからテレワークスタイルへ、一気に移行することになりました。

他社との競争を優位に進めるためにも、IT技術を利用するのは必要な手段のひとつです。

IT技術の必要性が高まったこと、スムーズにコロナ禍での働き方に移行できたことから、IT業界は成長し続けました。

業績が落ちにくかったことやリモートワークにスムーズに移行できたことなどから、「働きやすい環境」を構築しやすいというイメージが生まれ、別業種から転職希望する人が増える、人気な業界となったのです。

プログラミング教育の普及

プログラミングスクールの普及やオンライン学習プラットフォームの発展により、未経験者でもスキルを学び、転職やキャリアチェンジを目指しやすい環境が整備されてきました。

従来の独学で勉強する場合は分からない点がそのままになったり、モチベーションを維持しながら継続できなかったりと、学び続けることが難しい状況でした。

しかし、プログラミングスクールであれば、仲間と共に勉強が進められ、効率良くITエンジニアに必要な知識を身につけられます。

学びやすい環境が整ったことで、未経験として挑戦する人が増えたと考えられます。

ポテンシャル採用のトレンド

ITエンジニアの採用におけるトレンドとして、人柄や潜在能力(ポテンシャル)を重視したポテンシャル採用を重視する企業が増えています。

ポテンシャル採用は、スキルや実務経験が求められる即戦力を採用する方法ではありません。

実務経験がなくても、潜在能力や学んだこと、意欲を生かした活躍が期待され、企業の雰囲気に適している人材を採用する方法です。

そのことから、挑戦しやすい仕事として、未経験ITエンジニアが増えすぎている原因だと考えられます。

未経験からのITエンジニア転職で採用担当者が見ているポイントは?

ITエンジニアの最大のアピールポイントは実務経験ですが、それを持たない未経験者の場合は、以下のようなポイントをチェックされます。

  • スキルレベルはどうか
  • 業務に関係する資格を持っているか
  • ITに関する興味・関心が強いか(学習意欲が高いか)
  • ポートフォリオの有無
  • コミュニケーションスキルがあるか
  • 問題解決能力があるか

これらは、実務経験がなくても採用担当者に向けたアピールポイントになります。

スキルレベルはどうか

ITエンジニアとして働く上で、「スキルがあること」は重要なポイントです。

もちろん、実務経験があり現場で問題なくプログラミングが扱える、ITエンジニアとしてのスキルがあるとベストです。

しかし、未経験の場合は、プログラミングスクールや教科書で学び、実際のシステムを構築するなど手を動かしながらスキルを身につける必要があります。

業務で使えるスキルを持っていれば、実務経験がなくてもアピールポイントとして伝えられます。

業務に関係する資格を持っているか

ITエンジニアとしての業務経験はなくても、業務に関する資格を持っているとプログラミングやネットワークに関する基礎知識が身についている証明として役立ちます。

資格の取得は、勉強を進めていくにつれてプログラミングやネットワークに対する理解が深まるため積極的に取得しましょう。

IT業務に関連するおすすめの資格は、以下の4つが挙げられます。

資格名内容
CCNAネットワークエンジニアとしての基礎知識
LPICLinuxスキルの基礎知識(世界共通基準の認定)
LinuCシステム構築に関するスキルの基礎知識(日本国内基準の資格)
AWS認定資格AWSクラウドサービスの基礎知識

それぞれの資格は、基礎知識を身につけられる資格です。

基本的な内容ですが、市販のテキストや独学だけでは理解が難しい場合や、最新の出題傾向に合った問題を解くには不十分なことがあります。

そこでおすすめな勉強方法が、動画で知識を身に着け、問題を解いて自分の知識の進捗を把握しながら進めることです。

テックハブラーニングは、解説動画と対策問題集を利用して、未経験者の人でも基礎知識から学べる対策講座です。

7日間無料で受講できる無料体験の用意もあるため、ITインフラ系の資格取得に興味がある人や勉強方法を色々試してみたい、独学でうまく進められない、などお悩みの人はお気軽にお問い合わせください。

ITに関する興味・関心が強いか(学習意欲が高いか)

IT技術は常に進化していくため、ITエンジニアは最新技術も扱えるように勉強し続けなければいけません。

ITに関する興味や関心がないと最新知識・技術を見逃しやすくなったり、勉強を続けることが苦痛になったりしてしまいます。

ITエンジニアを目指すには、常にアンテナを張り巡らせて最新知識を自ら学び、知識を活用しながら業務にあたれること、それらを学び続ける学習意欲の高さも必要です。

ポートフォリオの有無

未経験エンジニアであっても、ポートフォリオがあることでアピールポイントになります。

企業からは、実務経験はなくても、業務をこなすための最低限の知識や技術力が求められているためです。

ポートフォリオには、プログラミングスクールで作成した課題でも問題ありませんが、オリジナリティあふれる作品であれば採用されるチャンスが増えるでしょう。

例えば、日常生活の中で忙しい生活を送る中、自分のタスクや時間を効率よく管理したいと感じた時、それに対する解決策として、シンプルなタスク管理アプリや時間割アプリを開発するというアイディアが考えられます。

このアプリでは、スケジュールやタスク、予定などを一目で確認でき、リマインダー機能もつけることで、忙しい毎日をサポートすることができます。

実際に自分が経験する課題をベースにした開発は、どのような機能が必要で、どのような点に注意すべきかを深く理解しているため、その熱意や背景を説明する際にも自然と説得力が生まれます。

このように、ポートフォリオには苦労した所やこだわりのポイントも記載しておくと、採用担当者に向けたアピールに繋がります。

コミュニケーションスキルがあるか

ITエンジニアの業務は、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力も非常に重要です。

ITエンジニアと聞くと1人でパソコンに向かって仕事をしているとイメージするかもしれませんが、現実にはそうではありません。

多くの開発プロジェクトはチームで行われます。そのため、同僚や上司、クライアントとのコミュニケーションが必要になります。

明確な指示の理解、また自身のアイディアや考えを効果的に伝える能力は、質の高いシステムを構築するためのポイントとなります。

さらに、異なる部署や担当者、営業の人などとの連携も頻繁に求められるため、コミュニケーションスキルの向上はITエンジニアのキャリアにおいても大きな強みとなります。

問題解決能力があるか

ITエンジニアの業務は、予測不能な問題や課題に直面することが多いです。

これには技術的な障壁だけでなく、プロジェクト管理や人間関係の課題も含まれます。

そのため、問題を迅速に識別し、原因を分析し、適切な解決策を導き出す能力は、エンジニアにとって不可欠です。

また、実行力という観点から、解決策を見つけた後、それを具体的な行動に移す能力も重要です。

すべての問題が個人の範囲で解決できるわけではありません。適切なタイミングでチームや関連部署との相談を積極的に行い、共同で課題を克服する姿勢も大切です。

チーム全体で協力して、より効果的な問題解決を目指せる問題解決能力があることも大きなポイントとなります。

未経験でITエンジニアになるための4つのステップ

未経験でITエンジニアになるためには、4つのステップで進めていきましょう。

  • 学習計画を立てる
  • ポートフォリオの作成
  • 実務経験の獲得
  • 継続的な学習

しっかりと目標を定めて、今後の将来設計まで見据えて準備を進めましょう。

学習計画を立てる

ITエンジニアには多様な分野が存在し、それぞれの分野が異なるスキルや知識を要求します。

例として、以下のようなITエンジニアの分類があります。

分類内容
WebエンジニアWebページやアプリの設計・開発に携わる
システムエンジニア様々なソフトウェアやシステムの設計・開発を担当
インフラエンジニアサーバーやネットワークの設計・構築・運用を行う
ITコンサルタント企業の経営課題をITの観点から解決し、プロジェクトを推進

各ITエンジニアの役割はさらに詳細に分けることが可能です。

そのため、自分が目指すITエンジニアとしての役割を明確にし、その分野の基礎から学習を進めることが重要です。

また、継続的な学習が必要なため、目標とする時期や期限を設定して計画的に勉強を進めましょう。

ポートフォリオの作成

ITエンジニアとしてのスキルや知識を示すためのツールとして、ポートフォリオが重要です。

ポートフォリオには、プログラミングスクールなどで学びながら制作したプロジェクトやアプリケーション、オリジナルで開発した成果をまとめて公開します。

これにより、自らが取り組んだ実践的な作業を見てもらい、そのスキルをアピールすることができます。

特に、GitHubなどのツールでの公開は、コードの品質やその他の技術的詳細を直接示すことができ、非常に効果的です。

実務経験の獲得

ITエンジニアとしての実務経験は、採用の際に非常に重視される要素です。多くの企業は、実務経験を持つITエンジニアを即戦力として評価します。

しかし、スクールやテキストだけでの学習では、この実務経験は得られません。

実務経験を積むためには、インターンシップや初心者向けの求人を出している企業での就業を検討すると良いでしょう。

この時、転職エージェントを活用することで、自分のスキルや経験に合った求人を見つけるサポートも受けられます。

徐々に実務経験と対応できる知識を積み重ねることで、ITエンジニアとしての強みが増えます。

継続的な学習

IT業界は急速に変化し続けるため、ITエンジニアとして活動するうえで、継続的な学習が不可欠です。

新しい技術やツールが日々生まれており、その知識を取り入れ続けることで、現在のトレンドに適応できるITエンジニアとしての価値を維持・向上させることができます。

また、競争が激しい今の市場で優位に立つためには、常に最新の知識や技術を学び続ける姿勢が求められます。

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現在、ITエンジニアを目指す人が増えているため、未経験エンジニアに求められる技術のレベルも上がっています。

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